どうも、こんにちは。
ふくろうです。
今回は、看護師国家試験がおわったばかりなので、第108回の看護師国家試験を解いてみたいと思います。
1 疾病や障害に対する二次予防はどれか。
- 早期治療
- 予防接種
- 生活習慣の改善
- リハビリテーション
二次予防とは、病気になった人をできるだけ早く発見し、早期治療を行い、病気の進行を抑え、病気が重篤にならないように努めることをいう。
このなかで、あてはまるのは1番です。
ちなみに、病気になる前の健康者に対して、病気の原因と思われるものの除去に努め、病気の発生を防ぐなどの予防措置をとることを一次予防といい、
三次予防は、病気が進行した後の、後遺症治療、再発防止、残存機能の回復・維持、リハビリテーション、社会復帰などの対策を立て、実行することをいう。
なので、予防接種、生活習慣の改善は一次予防となり、リハビリテーションは三次予防になります。
類題をまとめてみました。
2 日本における平成28年(2016年)の部位別にみた悪性新生物の死亡数で、男性で最も多い部位はどれか。
- 胃
- 肝および肝内胆管
- 気管、気管支および肺
- 結腸と直腸S状結腸移行部及び直腸
悪性新生物の死亡数で男性は
肺、胃、大腸、肝臓、膵臓の順番に、
女性は
大腸、肺、膵臓、胃、乳房の順番になっています。
なので、答えは3です。
3 セリエ,Hが提唱した理論はどれか。
- 危機モデル
- ケアリング
- セルフケア
- ストレス反応
ストレス反応とは、セリエ,H.が提唱した、ストレッサーが引き起こす身体の非特異的反応のことです。
ストレッサーとは、ストレス反応を引き起こす刺激のことです。
セリエ,H.は、生体がストレッサーに晒され続けると、そのストレッサーの種類にかかわらず、共通していくつかの異変が見られることを発見しました。
発症まで、以下の経過がたどられます。
まず、警告期です。
この時期は、適応のための態勢を整える時期です。一時的に身体の反応性が低下するショック相と、それを脱するために生理学的覚醒状態を作り出し、抵抗するための準備を行う反ショック相からなります。次に、抵抗期です。
ストレッサーに対する抵抗としての運動反応が生起し、ストレッサーが除去されたり、その環境に適応できるまで維持される時期です。最後が、疲はい期です。
さらにストレッサーが長時間持続すると、抵抗力は再び低下し、生体がストレッサーに負けると障害が生じることとなります。
以上がセリエ,H.が提唱したストレス反応になります。よって答えは4番になります。
類題をまとめてみました。
4 介護保険制度における保険者はどれか。
- 市町村及び特別区
- 都道府県
- 保健所
- 国
介護保険の保険者とは、介護保険の保険料を徴収したり、介護保険の費用やサービスの給付を行ったりする事業の運営主体のことで、 介護保険における保険者は、全国の市町村及び特別区(東京23区)です。
よって1番が答えになります。
5 呼びかけに反応のない患者に対し、医療従事者が行う一次救命処置(BLS)で最も優先するのはどれか。
- 気道確保
- 胸骨圧迫
- 人工呼吸
- 除細動
これは、ネット上でも意見が割れていますが、改訂されたBLSでは、JRC蘇生ガイドライン2015の
5ページ目にも
心停止と判断した場合、救助者は気道確保や人工呼吸より先に胸骨圧迫からCPRを開始する。
とあります。
私自身も、ABC(Airway→Breathing→Circulation)からCAB(Circulation→Airway→Breathing)に変わったよと聞いたことがありますし、知り合いの医師に確認してもやっぱり胸骨圧迫が先なのではないかと。
答えは2番にしておきます。
公開したあとに気づいたのですが、問題は、
呼びかけに反応しない患者さんの場合ですね。心停止とまだ判断していないので、
まずは、呼吸の確認をします、呼吸が普段通りの呼吸であるならば、様子をみながら、救急隊を待ちます。
呼吸がなかったり、死戦期呼吸の場合やわからない場合には、胸骨圧迫を開始して、その後、必要であれば人工呼吸を行います。
つまり、
呼吸の確認→なければ若しくは疑わしかったら胸骨圧迫→気道確保 ではないでしょうか。
ネット上では気道確保が答えとして挙がっていたため、再度吟味してみました。
不適切な問題となる可能性がありますが、強いて答えるならば、やっぱり胸骨圧迫なのかなと思いました。
厚生労働省の答えを確認したところ、問題設定が不十分なため、不適切問題となりました。
問題作成者が、どういった答えを前提に問題を作ったのかはきになりますね。
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