赤ちゃんとの「ふれあい」 赤ちゃんの脳の発達に良い影響を与える!?

[赤ちゃんとふれあうことは大事なの] 赤ちゃんを育てていくのはいろいろとたいへんな事も多いですよね。でも、赤ちゃんを見ていると思わず抱きしめたり、頭をなででみたり、キスしてみたりしたことはないでしょうか。おかあさんやおとうさんは意識せずに自然と赤ちゃんとふれあっていることでしょう。 赤ちゃんとの「ふれあい」についてはさまざまな研究が行われてきていろいろなことがわかっています。ふれあいは赤ちゃんのこころとからだの発達にたいへん重要なことであると考えられています。 ふれあうことで赤ちゃんの脳から安らぎを感じるホルモン「オキシトシン」が分泌されて情緒が安定することやストレスに強くなることなどもわかってきています。 今までの研究では「赤ちゃんとのふれあい」が具体的に脳の発達にどのように影響を及ぼすかはわかっていませんでした。 2018年1月に京都大学が「他者があかちゃんのからだを触れることは脳の活動に影響を与える」という研究結果を「Developmental Continue Reading ->

トランスサイレチン型心アミロイドーシスにたいするタファミジス

アミロイドーシスは、線維構造をもつタンパク質アミロイドが、臓器に沈着することにより起こる疾患の総称です。そのなかで、トランスサイレチン型心アミロイドーシスは、診断後の平均余命が3~5年ともいわれており、有効な治療法の開発が求められています。 アミロイドーシスとは? アミロイドーシスは、不溶性のアミロイド細線維が全身のさまざまな臓器・組織に沈着することにより障害され、症状が発現します。 写真はイメージです。 Continue Reading ->

大豆イソフラボンを少量摂取することで老化に伴う筋力低下を軽減か-高齢化社会を迎えるにあたって-

[大豆イソフラボンで筋力の低下を軽減] 日本の自然を大事にするという考えの中ではぐくまれた食文化である「和食」。世界的にも認められ2013年には「ユネスコの無形文化遺産」に登録されています。 和食の食材というといろいろありますがその中のひとつに大豆を使ったものがありますよね。納豆、豆腐、味噌などを初めてとして豆料理などといろいろとあります。 この大豆に含まれる成分で代表的なものといえば「イソフラボン」。一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。いろいろな効果があるといわれていますね。 2018年1月にイソフラボンに関して「イソフラボンを少量摂取することで老化などに伴う筋力低下が軽減される」との研究結果を東京工業大学などのグループが欧州栄養学会機関誌「European Continue Reading ->

新規GLP-1受容体作動薬セマグルチドと他GLP-1受容体作動薬との比較

糖尿病治療にたいする研究は日々進展しており、現在、さまざまな種類の糖尿病治療薬が発売されています。GLP-1受容体作動薬も臨床での使用が広まっている糖尿病薬のひとつです。 GLP-1とは? 血糖が高い状態が続くと、全身の血管や神経が障害され、さまざまな合併症を引き起こします。そのため、通常、ヒトの身体には、血糖値をコントロールし一定の幅で保つ仕組みが備わっており、なかでも膵臓のβ細胞から分泌されるインスリンは血糖を下げる重要な働きをしています。 インスリンは、常に少量が分泌(基礎分泌)されていますが、食事により血糖があがると大量に分泌(追加分泌)されます。血糖は、臓器に取り込まれ、糖代謝によりエネルギーとして使用されますが、インスリンは、臓器細胞が血中のブドウ糖を取り込むのを助ける役割をしています。 また、肝臓や筋肉でブドウ糖からグリコーゲン(貯蔵糖)を合成する際や、グリコーゲンの分解抑制、タンパク質や脂肪酸の合成などに深く関わっており、血糖を一定の範囲に保つのに必要不可欠な働きをしています。 インスリンの働き  Continue Reading ->

歯が少ないと肺炎死のリスクが上がる?!歯の喪失と肺炎死リスクの関係

高齢化率の上昇などから、日本における肺炎による死亡率は年々増加しており、近年では脳血管疾患を抜いて死因の第3位となっています。高齢化の加速とともに今後も増加すると予測されている肺炎ですが、今回、歯の残数と肺炎死のリスクとの関連性について報告されました。 肺炎とは? 肺炎は、細菌やウィルスなどの病原体が肺に侵入することで発症する急性の炎症性疾患です。さまざまな病原体が原因となりますが、市中肺炎(病院外で日常生活を送っている中で罹患する肺炎)では、肺炎球菌が病原菌となる頻度が最も高いといわれています。 肺炎レンサ球菌 Continue Reading ->

におい物質が血糖値を下げる!? 低血糖の心配がない新しい糖尿病治療薬開発への期待に

[におい物質が血糖値に影響する!?] 血糖値と聞くと気になる方が多いのはないでしょうか。テレビのコマーシャルでも血糖値という言葉をよく耳にしますよね。 2018年1月に「におい物質が血糖値に関係する」という報告を東北大学の研究グループが「Olfactory receptors are expressed in pancreatic β-cells and promote glucose-stimulated insulin secretion(Scientific Reports)」として国際科学誌「Scientific Continue Reading ->

タバコを吸うと耳が聞こえにくくなる!?喫煙と聴力低下

肺だけではなく、さまざまな臓器に影響をおよぼすことで知られているタバコですが、今回、聴力にも悪影響をあたえることが報告されました。 写真はイメージです。 photo by photo AC タバコと疾患 健康への関心の高まりや規制の強化、増税などにより年々減少傾向にある喫煙率ですが、現在でも習慣的に喫煙している人の割合は男性で32.2%、女性では8.2%、計19.3%にのぼると報告されています。(厚生労働省国民健康栄養調査より) タバコは、さまざまな臓器に悪影響をあたえ、喫煙者および周囲にいる人の健康に害をおよぼします。タバコを吸うと、寿命が10年短くなるともいわれています。 タバコの煙には、200種類以上の有害物質、50種類以上の発がん性物質がふくまれており、代表的なものに、ニコチンやタール、一酸化炭素などがあります。 ニコチンは依存性が高いことで有名ですが、そのほかにも末梢血管を収縮させる作用をもち、血流の障害や血圧の上昇、心拍数の増加をひきおこします。このことにより、血管への負担が強くなり、心筋梗塞・狭心症・脳卒中を起こす危険が高まるといわれています。 タールは、発がん性物質のひとつで、喉や肺に付着しやすく、がんを誘発するといわれています。実際に、タバコを吸う男性は、吸わない男性に比べて、肺がんによる死亡率が約4.5倍も高くなるとの報告もされています。 一酸化炭素は、酸素を運搬する役割のあるヘモグロビンと結びつき、酸欠状態を引き起こし、運動能力の低下を引き起こしたり、動脈硬化を促進します。 このほかにも、タバコは、COPDや消化性潰瘍、糖尿病、うつ病、骨粗しょう症、種々のがんなどさまざまな疾患と関連があることが知られています。 写真はイメージです。 Continue Reading ->

ファブリー病にたいする新たな経口治療薬 ミガーラスタット塩酸塩(商品名;ガラフォルドカプセル123mg)

ファブリー病は、国が難病指定しているライソゾーム病に分類される疾患であり、細胞内ライソゾーム(リソソーム)の酵素の欠損、活性低下により発症する先天性の代謝異常症です。治療法には、対症療法や酵素補充療法がありますが、今回、新しく経口投与可能な治療薬が日本で承認されました。 ファブリー病とは ファブリー病は、細胞内ライソゾームの“α-ガラクトシダーゼ(α-Gal)”という加水分解酵素が遺伝的に欠損したり、活性が低下することで発症します。通常、α-Galは、グロボトリアオシルセラミド(GL-3)など糖脂質を分解する働きを担っていますが、ファブリー病では、α-Galの活性が低下しているため、GL-3が十分に分解されずに全身のいたるところに蓄積し、さまざまな症状が発現します。 写真はイメージです。 Continue Reading ->

脳の難治性疾患のひとつアレキサンダー病 病気の進行に関する原因が明らかに

[難病アレキサンダー病の原因分子の特定される] 厚生労働症の難病指定されている治療法が確立されていない難病のひとつであるアレキサンダー病。非常にまれな病気で日本での患者数50人前後といわれています。 理化学研究所は2018年2月にマウスを使った実験でアレキサンダー病の進行がどのようなメカニズムで引き起こされるのか明らかにしたと発表しました。 研究は理化学研究所、山梨大学、京都府立医科大学、慶應義塾大学の共同研究によるもので研究結果についてはアメリカの科学誌「GLIA」に「Aberrant Continue Reading ->

うつ病と生活習慣との関係〜日本での大規模調査より〜

うつ病で苦しむ方は、世界で3億人以上にのぼると推定されており、2005年から2015年のあいだで18%も増加したと報告されています。世界中で患者数が増加しているうつ病ですが、近年、うつ病と生活習慣との関係が注目されています。 写真はイメージです。 photo by pixabay うつ病と生活習慣 うつ病は、脳に何らかの機能障害が起こることで発症すると考えられています。症状は、人により異なりますが、抑うつ気分や意欲の低下、思考力の低下などの精神的な症状や、睡眠障害や食欲の低下または増加など身体的な症状がみられます(詳しくはこちらを参照)。 ストレスや環境の変化、疾患などさまざまな要因が重なることで発症すると考えられているうつ病ですが、近年では、食事や運動といった生活習慣や、それに基づく疾患との関連性が指摘されています。 11年間にわたりうつ病や不安障害の発症について追跡調査した大規模な国際調査(The Continue Reading ->