2018-03

新薬

世界に先駆け承認された結節性硬化症にともなう皮膚病変治療薬 ラパリムスゲル0.2%

結節性硬化症は、全身のさまざまな部位に腫瘍性病変を生じる遺伝性の疾患です。難病に指定されており、1万人に1人の割合で患者さんがいると推定されています。 結節性硬化症とは 結節性硬化症は、脳や腎臓、肺、皮膚、心臓など全身のさまざま...
神経内科

二次進行型多発性硬化症にたいするsiponimodの有効性

多発性硬化症は、さまざまな神経症状をしめす慢性の神経疾患です。患者さんは、世界に約250万人いると推定されており、日本では1万3千人を超え、年々増加傾向にあるといわれています。 多発性硬化症とは 多発性硬化症は、脳や視神経、脊髄...
心療内科

繰り返してしまう万引き 自分の意思でやめることができない-クレプトマニア(窃盗症)とは

「万引き」といえば説明するまでもなくお店からお金を払わず商品を持ち去ること・・・刑法上では「窃盗罪」にあたります。 犯罪白書によると全窃盗件数は80万件超、その中で万引きは14.5%ですとかなりの件数になります。未発覚の件数は...
消化器内科

早期胃がん切除後のピロリ菌除菌の効果

ピロリ菌は、胃の中に生息し、胃炎や胃潰瘍、胃がんなど、さまざまな疾患との関連が指摘されている細菌です。日本人の約50%弱が感染していると推定されており、とくに、衛生環境が十分に整っていなかったときに幼児期をすごした60代以上の方では感染率が...
感染症科

メロンで食中毒! 食中毒の正体とは-妊娠している方、高齢者の方などは注意が必要?  

2018年の3月に時事通信からオーストラリアでメロンによる食中毒で15人が感染、3人が死亡とニュースが飛び込んできました。ニュースでも報じられみられた方もいるのではないでしょうか。 メロンによる食中毒というと2011年にアメリ...
血液内科

免疫機能をコントロールする能力を兼ね備えた新たなCAR-T細胞とは

がんの治療は日々進化しており、5年生存率も世界各国で上昇している傾向にあります。しかしながら、いまだがんにより命を落とす方は多く、さらに有効な治療法を求めて世界中で研究が行われています。 CAR-T細胞療法とは 世界中でがん治療...
新薬

開発が進んでいる新たなオレキシン受容体拮抗薬「レンボレキサント」

良質な睡眠は、ヒトの健康に重要となります。しかしながら、日本人の40%前後は睡眠の質に満足していないという調査結果が出ており、約20%は慢性的な不眠に悩んでいるといわれています。 写真はイメージです。 photo by illus...
心療内科

春のうつ 春になると体調がおかしくなる、気分が落ち込むことはありませんか?

春というと何が思い浮かびますか。寒い冬が終わって緑が息吹はじめ、桜の花が咲き、冬物から春物へと身に着けるものも変わります。 身も心も軽くなってウキウキするような明るいイメージがある春。春は木の芽が芽吹くことから「木の芽...
予防医学

ビタミンDとがんとの関連性〜日本における大規模コホート研究から〜

日本における死亡原因の第一位はがんであり、医療技術が進歩した現在でも、たくさんの方が命を落としています。さまざまな因子ががんの発症に関わっていることが知られていますが、今回、血中ビタミンD濃度とがん罹患リスクとの関連について報告されました。...
精神科

種々の抗うつ薬の効果と安全性の比較

うつ病の患者数は増加傾向にあり、16人に1人が生涯でうつ病を経験するともいわれるほど身近な疾患です。早めに治療を始めるほど回復も早いといわれており、無理せずに専門機関に相談し、適切な治療を受けることが大切です。 写真はイメージです...
公衆衛生

各国のがん5年生存率からみた世界格差

近年、医療技術の進歩から、日々新しい治療法が開発されており、がんの生存率は世界中で上昇傾向にあります。しかし、その一方で、国ごとに格差が存在しているのも現状です。 各国のがん5年生存率と差 2018年1月に発表された「Globa...
新薬

ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬「エサキセレノン」 承認申請へ

高血圧は、30歳以上の日本人男性の約60%、女性の約45%が罹患していると推定されているほど、ありふれた疾患です。脳卒中や、心臓病、腎臓病などさまざまな疾患の重大な危険因子となるため、適切な治療を受け、血圧をコントロールすることが大切です。...
泌尿器科

非転移性去勢抵抗性前立腺がんにたいするアパルタミドの効果

前立腺がんは男性特有のがんであり、患者数は8万人以上にのぼると推定されています。ゆっくりと進行し、症状の出ないまま人生を全うする方もいますが、なかには治療を行なっているにもかかわらず、がんが進行する去勢抵抗性前立腺がんになる患者さんもいます...
医療政策

東アジアの伝統医療をWHOが承認へ-漢方医学の新たな一歩となるか

今春開催のWHO総会で漢方や鍼灸などの日本の漢方医学、中国の中医学、韓国の韓医学といった中国古代医学を起源とする東アジアの伝統医学がICDに正式に取り入れられることが認定される方針であることがわかりました。 いままでのICDは...
心理学

犯人に恋をする!?ストックホルム症候群とは

ある事件に巻き込まれた際、犯人と被害者が一緒にいる時間が長い為、つい情が移り好意にも似た感情を加害者に抱いてしまう現象を、ストックホルム症候群と言います。
公衆衛生

生活習慣病の基準が国によって異なる理由

メタボリックシンドロームの定義は世界で統一されているわけではありません。 日本ではウエスト周りの長さの判定が必須で、脂質異常症、高血圧、糖尿病の項目から二つ以上該当すればメタボリックシンドロームとなります。アメリカではどうかというと、ウエスト周りの長さ、脂質異常症、高血圧、糖尿病の項目から3つ以上該当すればメタボリックシンドロームとなります。
代謝・内分泌内科

SGLT2阻害薬でコントロール不十分な2型糖尿病にたいするGLP-1受容体作動薬追加の有用性

現在でも様々な研究がされているSGLT2阻害薬とGLP-1受容体作動薬ですが、「Dulaglutide as add-on therapy to SGLT2 inhibitors in patients with inadequately controlled type 2 diabetes (AWARD-10): a 24-week, randomised, double-blind, placebo-controlled trial」では、メトホルミンの有無にかかわらずSGLT2阻害薬で血糖コントロールが不十分な患者さんへのGLP-1受容体作動薬追加の有用性について報告しています。
泌尿器科

アメリカ発-ED治療薬バイタロスをFDAが承認せず、株価にも影響

2018年2月16日にFDA(Food and Drug Administration-アメリカ食品医薬品局)はアメリカの米国の食品医薬品局は、アメリカの製薬会社のアプリカス・バイオサイエンシズ社のED(勃起不全)治療薬「バイタロス」を承認しなかったというニュースが流れました。この影響を受けてアプリカス・バイオサイエンシズ社の株価は市場開始時に約74%(終値では61%)も下落しました。
医薬品

タミフルと何が違う?新しいインフルエンザ治療薬ゾフルーザとは

インフルエンザの治療薬というと、内服薬では「タミフル」吸入薬では「リレンザ」「イナビル」があります。そして先月、新たなインフルエンザ治療薬が国の承認を受けました。それがシオノギ製薬が開発した新薬、ゾフルーザです。
医薬品

「毒と薬は紙一重」は本当?~毒と薬の意外な関係~

毒と言うと、人体に悪影響を及ぼす物で薬とは、健康を取り戻したり症状を軽くするために使用するものというイメージがあります。 そんな真逆のイメージの「毒」と「薬」が紙一重って どうゆうことなのでしょう。 今回は、そんな不思議な言われ方をする毒と薬の関係について紹介します。
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