代謝・内分泌内科

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第109回看護師国家試験を解いてみた 問題解説 午前103~105 1型糖尿病の対応

A君(8歳、男児、小学3年生)は、父親(40歳、会社員)と母親(38歳、主婦)との3人暮らし。多飲と夜尿を主訴に小児科を受診した。尿糖4+のため、1型糖尿病の疑いで病院に紹介され、精密検査を目的に入院した。A君は身長123cm、体重27....
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第108回看護師国家試験を解いてみた 問題解説 午前97~99 インスリン自己注射の注意点

続きです 次の文を読み97~99の問いに答えよ。 Aさん(68歳、女性)は、1人暮らし。隣の市に娘がいる。日常生活は自立している。10年前に糖尿病と診断され、血糖降下薬を服用している。最近の血液検査でHbA1c が8.5% の...
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第107回看護師国家試験午前73番 糖尿病の合併症のうち、健康日本21(第二次)の目標に含まれるのはどれか

73 糖尿病の合併症のうち、健康日本21(第二次)の目標に含まれるのはどれか。 腎症感染症網膜症神経障害血行障害 健康日本21では、糖尿病の合併症のうち、個人の生活の質への影響と医療経済への影響とが大きい「糖尿病腎症による年間...
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第90回看護師国家試験午前の25番 バセドウ病で高値となるのはどれか

バセドウ病で高値となるのはどれか。 血清コレステロールTSH血清カルシウム抗TSH受容体抗体 バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、甲状腺機能が亢進する病気です。 バセドウ病では特殊な抗体が作られ、この抗体が甲状腺を刺...
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オルニチントランスカルバミラーゼ欠損症とは

先日、紹介した医師国家試験にでてきたオルニチントランスカルバミラーゼ欠損症についてどういった病気か最近の動向について今回、みていきたいと思います。 以下、難病情報センターの情報を参考にしています。 オルニチントランスカルバミラー...
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今週の医師国家試験 高アンモニア血症をきたす疾患は?

今週から何問か国家試験の過去問について紹介していきたいと思います。今回は、 高アンモニア血症をきたす疾患はどれか。 a Gaucher 病 b von Gierke 病 c Hurler 症候群 d メープルシロップ尿症 ...
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神経の後遺症を残さないための小児糖尿病性ケトアシドーシスの治療 点滴の濃度と速度に治療効果の違いはあるのか

糖尿病性ケトアシドーシスという病気をご存知でしょうか。 Ⅰ型糖尿病のかたがなりやすい病気ではあるのですが、Ⅱ型糖尿病のかたでも清涼飲料水をよく飲む方は気をつけなければいけない病気ですね。 ご存知のかたも多いかもしれませんが、まず...
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クッシング病にたいする新たな治療薬 パシレオチド(商品名;シグニフォー)

クッシング病は、下垂体腺腫が原因となりコルチゾールの過剰分泌が引き起こされる疾患です。稀な疾患であり、日本における患者数は450人程度と推定されています。 外見的や精神的な変化をともない、患者さんのQOLを低下させることから、効果的な...
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新規GLP-1受容体作動薬セマグルチドと他GLP-1受容体作動薬との比較

糖尿病治療にたいする研究は日々進展しており、現在、さまざまな種類の糖尿病治療薬が発売されています。GLP-1受容体作動薬も臨床での使用が広まっている糖尿病薬のひとつです。 GLP-1とは? 血糖が高い状態が続くと、全身の血管や神...
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SGLT2阻害薬でコントロール不十分な2型糖尿病にたいするGLP-1受容体作動薬追加の有用性

現在でも様々な研究がされているSGLT2阻害薬とGLP-1受容体作動薬ですが、「Dulaglutide as add-on therapy to SGLT2 inhibitors in patients with inadequately controlled type 2 diabetes (AWARD-10): a 24-week, randomised, double-blind, placebo-controlled trial」では、メトホルミンの有無にかかわらずSGLT2阻害薬で血糖コントロールが不十分な患者さんへのGLP-1受容体作動薬追加の有用性について報告しています。
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ダイエットをしても痩せない病気〜クッシング症候群について

健康的に痩せることは本当に難しいですね。「食べてるからでしょ」「運動が足りないんじゃないの」「もう歳なんだから」「代謝が落ちてるのよ」 いろいろな言葉に悩んでいる方もいらっしゃると思います。 今回は、実際にあったお話を交えて、珍しい病気「クッシング症候群」と言う病気を知ってもらいたいと思います。
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原因を取り除けば治る高血圧〜原発性アルドステロン症について

現在、日本人の3人に1人は高血圧であると言われています。高血圧は原因がわからないことが多いので、あきらめている方も少なくありません。 しかし、10人に1人の割合で、治療をすれば治る高血圧の場合があるのです。 今回はその「治る高血圧」のうちのひとつ、「原発性アルドステロン症」について解説します。
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ドイツでの取り組み 肥満対策として消費税の改正を提案

ドイツでは、今日まで健康的な食生活が世間に浸透していないのは、食料品の価格設定が原因であると指摘されています。 このことをうけて、ドイツの専門家たちは消費税システムの改正を提案しています。
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DOHaD(Developmental Origins of Health and Disease)説とは 概略と今後への課題

妊娠中の母親の栄養状態が、生まれた子供の成長後の疾患に強いかかわりがあることが知られていて、それをDOHaD説といいます。 写真はイメージです。 photo by pixabay この説が提唱されるきっかけに、第2次世界大戦...
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肥満症に対する胃バイパス術の長期有効性

世界の肥満人口は、年々増加しており、深刻な問題となっています。“肥満”は身長に比べて体重が重い状態を指し、疾患を意味するものではありませんが、“肥満症”は、疾患であり、健康障害を有する、もしくは生じることが予測されるため、医師の診断のもと、...
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エネルギーを蓄える脂肪組織とエネルギーを消費する脂肪組織

はじめに BMI (Body Mass Index)は、体重 (kg)を身長 (m)の二乗で割った値であり、肥満の程度を表す指標として用いられています。2016年にLancetに発表されたデータによると、BMI30以上の肥満者の割合は...
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2型糖尿病治療薬の新たな合剤 カナリア配合錠

慢性疾患の薬物治療は長期にわたり、また、薬が数種類におよぶこともあることから、服薬アドヒアランスの低下が問題となっています。 2型糖尿病も慢性疾患のひとつであり、アドヒアランス向上のために、配合剤とすることで1回に服用する錠数を減らす...
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ソタグリフロジン 1型糖尿病への有効性

1型糖尿病は、世界中で患者数の増加傾向が報告されており、年間で約8万人の子どもが新たに発症していると推定されています。長期にわたるインスリン療法による厳重な治療が必要となり、患者さんやその家族への負担は大きいものとなっています。 1型...
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スクリーニングと介入は2型糖尿病の発症予防に有効か

2型糖尿病の治療をうけている人は年々増加しており、2014年では316万人以上にのぼります。糖尿病が強く疑われるひとも合わせると950万人ものひとが糖尿病有病者にあてはまるといわれています。糖尿病の増加は日本だけでなく、世界中でも問題となっ...
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1型糖尿病治療におけるインスリン製剤の低血糖リスクの比較

1型糖尿病の発症率は、10万人あたり1~2人と言われており、全糖尿病患者数の約5%を占めています。発症数は多くないものの、おもに小児期に発症し、長期にわたる厳重な血糖コントロールが必要となる難病です。 1型糖尿病とは 生活習慣が...
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