2018-02

泌尿器科

バクタ配合錠に含まれるトリメトプリムの意外な落とし穴 注意して内服・処方しましょう

海外では単剤で内服・処方されることもあるトリメトプリムですが、2018年1月にBMJという雑誌から、使うさいには、少し気をつけたほうがいいという報告がありました。
心療内科

海外で使用されていたPTSD治療薬のプラゾシン 実は効果がなかった?

以前から、海外ではプラゾシンという薬が、PTSDになやむ患者さんにプラゾシンという薬が使用されることかがありました。 日本でも、個人輸入など手に入れる手段がなかったわけではないのですが、今回、2018年2月のNEJMで慢性的なPTSDに悩む人にプラゾシンは効果がないのではないかかという報告がありました。
感染症科

今季、北半球で驚異的大流行のインフルエンザ WHOも注意喚起

東京都感染症情報センターによれば、都内のインフルエンザ定点医療機関(419か所)からの1月15日~1月21日のインフルエンザ患者報告数(インフルエンザ定点報告)では49.7人/定点(週)まで増加し、過去5シーズン最高の数字となりました。 1月29日~2月4日の定点あたり報告数は、53.23人/定点(週)とさらに増加しています。
消化器外科

身体のなかに隠されたコカイン BMCの症例報告から

日本で、「身体のなかに隠された異物」という言葉を聞くと漫画のなかの物語を連想するかもしれませんが、ときどき耳にする貴金属や薬物の密輸から考えてみると、案外ひとごとではないかもしれません。
公衆衛生

東京五輪にむけて アドホック通訳者とその問題点 

外国人人材の積極的な活用や受け入れ、外国人観光客や医療ツーリズムの推進により、以前にくらべてずっと、外国の方の存在が大きなものとなっています。 それに伴い、そういった外国人居住者・滞在者にむけた医療の提供が十分であるかといった問題がでてきています。
新薬

既存の治療では効果不十分なアトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤 デュピルマブ(商品名;デュピクセント)

アトピー性皮膚炎は、発疹やかゆみなどをともなう慢性の炎症性皮膚疾患です。患者数は年々増加傾向にあり、症状が重いと睡眠障害や抑うつ症状などがあらわれ、QOLの低下をまねくこともあります。 外用薬のみで症状がコントロールできる患者さんが多くいる一方で、適切な外用薬による治療を継続しても十分な効果が得られない患者さんもいます。このような患者さんに対する治療の選択肢は限られていて、新しい治療薬の開発がのぞまれています。 2018年1月に製造販売が承認されたのが、デュピルマブ(商品名;デュピクセント皮下注300mgシリンジ)です。
心理学

メンタルと親との関係を知ることで仕事や人間関係が上手くいく方法

実は人間関係の原型は子供の頃、特に親との経験を通じて形成されています。 そして親との関係で出来てしまったネガティブな思い込みが、仕事や人間関係の邪魔になりストレスになっていることがたくさんあります。 その思い込みを発見し知ることで、仕事や人間関係がよりよく変化していくことができます。
循環器内科

アメリカで高血圧ガイドラインが変更に 基準値が130/80mmHgに

2017年にアメリカの米国心臓学会(AHA)と米国心臓病学会(ACC)を中心とした11の学術団体は連名で、新たな高血圧ガイドラインを発表しました。 今回の決定で、以前は「高血圧前症」と診断されていた、収縮期血圧130〜139 mmHg、拡張期血圧80~89 mmHgの方たちが、高血圧症に組み込まれることになります。
予防医学

人生100年時代 メディカルフィットネスの上手な利用のしかた

人生100年時代をむかえて、ながく健康的な生活を送るためには、いったいどうしたらいいのかということが、試行錯誤されています。最近では、有名なコンビニエンスストアがフィットネスクラブの併設をすると発表したり、24時間利用可能なトレーニング施設も都市部を中心に増えています。フィットネスクラブは、多岐にわたり、医療の要素を取り入れた「メディカルフィットネスクラブ」という施設が増えてきています。
アレルギー疾患

意外に多いピーナッツアレルギー その他のナッツにも注意を

なかなか、アレルギー源として認識されていないものの、頻度の高い成分としてピーナッツがあげられます。 日本におけるピーナッツアレルギーの患者さんの数は、小児を中心として増加傾向です。
歯科診療

高いフッ素濃度の歯みがき剤を使ってむし歯を防ごう!!

歯周病予防の歯みがき剤や知覚過敏を防ぐ歯みがき剤などいろいろな歯みがき剤が発売されています。 歯みがき剤に配合されたフッ素は、厚生労働省によって濃度の上限が定められています。 平成29年以降、フッ素濃度の上限が1500ppmにまで高められ、フッ素濃度1450ppmの歯みがき剤が発売されるようになりました。
公衆衛生

「笑い」でうつを吹き飛ばしてみよう! ドイツのコメディアンのうつ病に関する取り組み

日本では、毎年3万人以上の人が自殺でなくなっていると報告されています。また、統計にはでてこない多くのひとが、精神疾患をともなう障害になやんでいます。今回は、すこし前の記事になりますが、2017年8月30日のÄrzte Zeitung onlineからドイツのコメディアン達のうつ病への取り組みを紹介します。
呼吸器内科

電子鼻(Electric nose)を気管支喘息の診断にもちいる

指先の特徴を指紋(fingerprint)といいますが、においにも特徴があり、その名を臭紋(smellprint)または呼気指紋(breath-print)といいます。その特徴を用いて、気管支喘息の診断にもちいることができるのではないか
乳腺外科

男性の胸が女性のようにふくらむ!?-女性化乳房のはなし

男性が女性のように胸がふくらむことを「女性化乳房」といいます。胸がふくらむことで「人前で裸になれない」、「服の上からでも目立つ」など学生生活や社会生活で困ってしまうなど悩んでいる方もいて、女性化乳房の影に病気がかくれている場合もあります。 女性化乳房は、大きく分けて2つに分かれます。
神経内科

開発が進められているパーキンソン病のオフ症状治療薬アポモルヒネの舌下投与フィルム製剤とは

アポモルヒネを含有する舌下投与のフィルム製剤を舌下投与することで、投与が簡便になり、患者さんや介護者の負担を減らすことが期待されています。 オフ症状を伴う成人のパーキンソン患者さんを対象とした臨床試験では、
消化器内科

潰瘍性大腸炎の新たな検査試薬 「カルプロテクチン モチダ」

潰瘍性大腸炎については、当サイトでもいくつかの記事を報告していますが、今回は、2017年に保険収載された「便中カルプロテクチン」について紹介します。 まずは、いつもと同じように、潰瘍性大腸炎とはどういう病気かについて確認していきます。
感染症科

疑わなければ診断は難しい ペットとの接触情報が重要なパスツレラ症

突然ですが、みなさんはペットを飼っていますか? 現代では、2人以上の世帯では、半分近くの人がなんかしらのペットを飼育しているといわれ、3万年前の石器時代の遺跡にもホラアナグマの飼育跡がみられていますが、そんな愛着のあるペットも医療の世界では、重要な感染源であることが知られています。 人獣共通感染症、人畜共通感染症やズーノーシスという言葉で知られていますが、当サイトでも以前、アニサキスのズーノーシスについて取りあげています。今回は、年々症例数が増えているパスツレラ症についてとりあげます。
消化器内科

潰瘍性大腸炎に対する日本初の泡状注腸製剤

潰瘍性大腸炎は、20才前後の若年層に好発する慢性の炎症性腸疾患です。明確な発症原因はいまだ解明されてなく、下痢や腹痛などの症状によりQOLの低下を引き起こすことから、原因の究明と新しい薬の開発がのぞまれています。
心理学

アドラー心理学 過去と他人は変えられないけど未来と自分は変えられる

突然ですが、心理学の3大巨頭といわれれば、誰だかご存じですか。夢や無意識の解析でよく知られたフロイト。 個人の無意識では説明できない、民族や人類の「集合的無意識」に着目したユング。 フロイト、ユングの名前まではでてきても次の名前はなかなか挙がらないかもしれません。今回の記事では、3人目のアドラーについて取り上げてみます。
歯科診療

口もとを骨格から美しく!外科的矯正治療とは

「歯科矯正」と聞くと、口の中にワイヤーを入れてガタガタした歯並びを治す治療方法だとイメージする人が多いでしょう。 実は、歯科矯正で治せるのは歯並びだけではありません。「外科的矯正治療」を行えば、顎の骨を適正な形に修正することができ、美しく整った口元を手に入れるための幅がぐっと広がります。
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