第108回看護師国家試験を解いてみた 問題解説 自殺対策基本法で都道府県に義務付けられているのはどれか

続きです。         自殺総合対策推進センターは、改正自殺対策基本法に基づいて設置されました。 自殺総合対策大綱は、自殺対策基本法に基づき、政府が推進すべき自殺対策の指針として定めるものです。 ゲートキーパーの養成は自殺総合対策大綱の重点施策の一つとして掲げられていて、かかりつけの医師を始め、教職員、保健師、看護師、ケアマネージャー、民生委員、児童委員、各種相談窓口担当者など、関連するあらゆる分野の人材がゲートキーパーになるよう研修等を行うことが規定されています。 自殺対策基本法では、都道府県・市町村に、それぞれ都道府県自殺対策計画・市町村自殺対策計画を定めるよう義務付けてます。 よって答えは4になります。         ハヴィガーストの発達課題とは、人生のそれぞれの時期に生ずる課題で、それを達成すればその人は幸福になり、次の発達段階の課題の達成も容易になるが、失敗した場合はその人は、不幸になり、社会から承認されず、次の発達段階の課題を成し遂げるのも困難となる課題です。 成長に伴い、直面する課題は変化するものの消失しません。 各発達段階の発達課題は連綿としているゆえ、ひとつの発達課題に失敗すると次の発達段階の課題を成し遂げるのが困難になります。 身体面の変化と発達課題には関係があります。 例えば、乳幼児期の発達課題の「歩行の学習」 「話すことの学習」などは身体面の変化と発達課題に関係があるといえるでしょう。 発達課題の達成は個人の生活と関連します。 よって答えは4になります。         風疹は頻繁にヒトからヒトへ伝播する感染症です。 風疹ウイルスは潜伏期間から鼻咽頭分泌物などに含まれ、飛沫により伝播します。 そのため、伝播予防策として標準予防策のほか、飛沫予防策を行います。 感染者が咳をした際などの飛沫は、最大で1m程度の範囲で落下します。したがって、風疹に感染している、または感染の疑われる症例については、個室隔離または集団隔離を行うか、ベッド間にパーティションを設置します。患者に近づく場合はサージカルマスクを着用します。 よって答えは3になります。         エンゼルケアでは、氷枕は使いません。 義歯があれば義歯を装着し、合わないときはポリグリップ等接着剤を使用します。 肛門に高分子吸収剤を挿入します。脱脂綿⇒青梅綿の順に使用すると、のちの体液流出を予防することができます。 和装の場合、襟を左前に合わせ Continue Reading ->

第108回看護師国家試験 午前 解答解説一覧

第108回看護師国家試験の午前の解答、解説一覧です。 1~5   http://hipohige.com/archives/6992 6~10    http://hipohige.com/archives/6996 11~15     http://hipohige.com/archives/7001 16~20     http://hipohige.com/archives/7007 21~25         http://hipohige.com/archives/7012 26~30         http://hipohige.com/archives/7027 31~35         http://hipohige.com/archives/7031 36~40         http://hipohige.com/archives/7052 41~45  Continue Reading ->

第108回看護師国家試験を解いてみた 問題解説 嗅覚の一次中枢はどれか

続きです。         空気中の化学物質は、鼻中隔と上鼻甲介の間の粘膜である嗅上皮の嗅細胞によって感知されます。嗅細胞のイオンチャネルが開くと、電気信号が発生し、嗅神経に伝わります。つぎに、一次中枢である嗅球へと伝わり、さらにここから前梨状皮質、扁桃体、視床下部、大脳皮質嗅覚野(眼窩前頭皮質)などに伝わり、色々な情報処理をされて臭いとして認識されます。 よって答えは1になります。           ホルモンには、細胞膜の受容体に作用するホルモンと細胞内の受容体に作用するホルモンがあります。 ほとんどのホルモンステロイドホルモンと甲状腺ホルモンは、脂溶性の性質をもっていて、細胞膜を通過し、細胞内受容体と結合します。 よって答えは4になります。       心タンポナーデは心嚢液がいろいろな原因で大量に貯留し、心臓の動きを抑制する状態です。 特徴的な所見は、①血圧低下、②頚静脈怒張、③微弱な心音――のBeckの三徴と、吸気時に収縮期血圧が10mmHg以上低下する現象(奇脈)です。 心拍出量、血圧の低下を代償するために頻脈になります。 頚静脈の怒張を認めることから、答えは4になります。 中心静脈とは上大静脈と下大静脈を指します。         全員同じ介護保険料にすると、人によっては負担が大きくなってしまうこともあるので、被保険者本人や世帯の収入、合計所得などによっていくつかの所得段階を設定し、保険料を計算しています。 介護保険被保険者証は、被保険者としての資格を証明するとともに、要介護認定を受けている方については、その内容を証明する書類となるため、被保険者の方1人につき1枚交付します。 被保険者証が交付されているのは、65歳以上の第1号被保険者全員と、40歳から64歳までの第2号被保険者のうち、要介護認定又は要支援認定を受けている方及び被保険者証の交付を希望された方です。 介護保険の被保険者は、65 Continue Reading ->

第108回看護師国家試験を解いてみた 問題解説 中心静脈から投与しなければならないのはどれか

続きです。         中心静脈栄養とは、太い血管から高濃度の栄養輸液を点滴投与します。 高カロリー輸液は末梢静脈から投与する点滴製剤に比べると糖濃度が高く、末梢静脈から投与すると血管痛、血管炎を起こし血管閉塞の危険性が多くなります。 よって答えは4になります。         赤色は、体幹に重大な危険が迫っていて、速やかに(5~60分以内)救急医療機関で治療を開始すれば救命可能な人です。最優先治療群になります。 黄色は、今すぐに治療しなくても生命に影響はないが、放置しておくと生命の危険がある人です。待機的治療群になります。 緑色は、救護所または、近所の医院での救護処置で間に合う人です。保留群になります。 黒色は、体幹や頭部に重大な損傷があり、既に生命反応がなくなりかかっている人、または既に死亡している人です。 よって答えは3になります。         温罨法は、人体を暖めることによって鎮痛、鎮静、血行促進、新陳代謝を活性化させる効果があります。 温罨法では、平滑筋はリラックスし、局所の血管は弛緩し、還流血流量は増加します。 温罨法では、痛覚神経の興奮を鎮静します。 よって答えは4になります。         橋は、大脳と脊髄、小脳を結ぶ伝導路です。覚醒の中枢で、睡眠にもかかわります。三叉神経、外転神経、顔面神経、内耳神経の伝達の中枢でもあります。 延髄には呼吸、循環、体温調節などに関連する自律神経中枢があり、嚥下、嘔吐、咳などの反射中枢もあります。 小脳は、全身の筋肉運動や筋緊張の調節を行い Continue Reading ->

第108回看護師国家試験を解いてみた 問題解説 看護師が行う看護過程で適切なのはどれか

続きです。         緑内障に禁忌の薬剤にはステロイド薬 、抗コリン薬など(抗アレルギー薬、抗不安薬、睡眠薬、かぜ薬、心臓の薬、気管支拡張薬など)があります。 コデインは鎮痛、鎮咳、下痢止めの作用のあるオピオイドです。 アスピリンは、代表的な消炎鎮痛薬のひとつで非ステロイド性抗炎症薬です。 アトロピンは代表的な抗コリン薬です。 フェニトインは抗てんかん薬です。 よって答えは3になります。         看護過程とは、独自の知識体系に基づき、ヘルスケア、看護ケアを必要としている対象者に的確にこたえるために、患者さんにとってどのような計画・介入援助が望ましいかを考え、系統的・組織的に行う活動のことです。臨床では看護記録として記載する場合が多い。 アセスメント、診断、計画、介入、評価の5段階からなります。 よって答えは1になります。         浣腸による直腸損傷を引き起こさないことが肝腎です。肛門管と直腸前壁までの距離をあわせた距離よりも短い5cm程度だと安全にグリセリン浣腸を挿入できます。 肛門管の長さは2.5㎝程度なので、2㎝だと直腸内に安全に到達しません。 よって答えは2になります。         片麻痺や点滴など片側に障害があるときは、最初に可動域や動作の制限されていない健側から脱がせ患側から着せます。これは、布の伸縮には限りがあるため、脱ぐときは先に脱ぐ側、着るときは後から着る側の関節を動かさなければ着脱できないからです。 よって答えは1になります。         端坐位のときに足底が床につくベッドの高さにすることで、ベッドからの転倒、転落を防げますね。 よって答えは4になります。     続き 第108回看護師国家試験を解いてみた 問題解説 中心静脈から投与しなければならないのはどれか     Continue Reading ->

第108回看護師国家試験を解いてみた 問題解説 運動性言語中枢はどれか

続きです。         中心後回は、頭頂葉の最も前側に位置し、 体の各部位から体性感覚の入力を受け取る領域です。 大脳基底核は、大脳皮質と視床、脳幹を結びつけている神経核の集まりです。運動調節・認知機能・感情・動機づけや学習などさまざまな機能を司ります。 ブローカ野は、左前頭葉に位置し、運動性言語中枢とも呼ばれ、言語処理、及び音声言語、手話の産出と理解に関わっています。のど、唇、舌などを動かして言語を発する役目を負っています。 ウェルニッケ野は、左側頭葉に位置し、知覚性言語中枢とも呼ばれ、他人の言語を理解するはたらきをします。 よって答えは3になります。       JCSは以下のようになっています。 I 刺激しないでも党醒している 1 だいたい意識清明だが、今ひとつはっきりしない 2 時、場所または人物がわからない 3 名前または生年月日がわからない II 刺激すると覚醒する〜刺激を止めると眠り込む 10 普通の呼びかけで容易に開限する Continue Reading ->

第108回看護師国家試験を解いてみた 問題解説 成人の体重に占める体液の割合で最も高いのはどれか

続きです。         マズローの基本的欲求の階層は、ピラミッド状の階層を成しています。ピラミッドの高次の欲求から並べると、 自己実現の欲求 承認の欲求 社会的欲求 / 所属と愛の欲求 安全の欲求 生理的欲求 となっています。 生理的欲求は、生命を維持するための本能的な欲求で、食事・睡眠・排泄などを含みます。 よって答えは4になります。         寝返りが完全に出来るようになるのは生後6〜7ヶ月頃が多いです。 お座りが出来る時期は、一般的に生後6~7ヶ月と言われています。 生後4ヶ月の赤ちゃんは、首もすわり始めて表情も少しずつ豊かになってきます。 赤ちゃんがつかまり立ちしだすのは7ヶ月から1歳が目安です。 よって答えは3になります。         エリクソンは、アイデンティティの概念、心理社会的発達理論を提唱した精神分析家の一人です。 エリクソンは、心理社会的発達段階を乳児期、幼児前期、幼児後期、児童期、青年期、初期成年期、壮年期、老年期の8つの段階に分けました。 乳児期の心理的課題は基本的信頼感と不信感になります。 人間の赤ちゃんは無力で、一人では生きいけません。泣くことで助けを求め、母親をはじめとする周囲の人から世話されることで育ちます。このとき、周囲の人から適切なケアを受けられれば、赤ちゃんのなかで世界に対する信頼感が構築されます。 一方で、泣いても誰かが来てくれるわけでもなく、世話してもらえないと、赤ちゃんは世界に対する不信感を抱き、「誰も自分を助けてくれない」と思うようになります。 1の親密さは初期成年期の心理的課題になります。 2の同一性は青年期の心理的課題になります。 3の自主性は幼児前期の心理的課題になります。 よって答えは4になります。         私たちのからだの約60%は水分であり、残りの40%がタンパク質、脂質、無機質などの固形成分から構成されています。このからだの中の水分を体液と呼びます。 体液は、細胞膜を介して細胞内液と細胞外液に大別されます。 細胞外液は、毛細血管壁を介して間質液と血漿に分けられます。体液は、細胞内液に40%、間質液に15%、血漿・リンパ液に5%分布しています。 よって答えは3になります。         介護老人保健施設とは、在宅への復帰を目標に心身の機能回復訓練をする施設です。要介護1~5の人が対象です。医師・看護師の配置義務があります。 短期入所生活介護(ショートステイ)とは、短期的に施設に入所し介護・支援が受けられるサービスです。要支援1・2、要介護1~5の方が利用できます。短期入所生活介護が受けられる施設は、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、ショートステイ専門施設です。 短期入所療養介護は医療的ケアの側面が強く、そのため医師が必ず配置されていますが、短期入所生活介護では必ずしも医師が配置されているわけではありません。   保健センターとは、地域における母子保健・老人保健の拠点です。 有料老人ホームには、看護師の配置義務はありますが、医師の配置義務はありません。 このなかで、看護・医学的管理の下で必要な医療や日常生活上の世話をしているのは、介護老人保健施設になります。 よって答えは1になります。     続き 第108回看護師国家試験を解いてみた 問題解説 運動性言語中枢はどれか     Continue Reading ->

第108回看護師国家試験を解いてみた 問題解説 労働安全衛生法に規定されているのはどれか

続きです。         65歳以上の高齢者人口は3461万人(平成28年推計)で、総人口に占める割合は27.3%となっています。 よって答えは2になります。         平成28年の国民生活基礎調査によると以下のようになります。 厚生労働省ホームページ参照 (https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa16/dl/04.pdf) 3人に1人いるといわれる高血圧症の通院率が高いのは納得ですね。 よって答えは3になります。         労働安全衛生法は、労働者の安全と衛生についての基準を定めた法律です。 労働安全衛生法による健康診断は、労働安全衛生の観点から実施され、その第66条1項では「事業者は、労働者に対し、厚生労働省令で定めるところにより、医師による健康診断を行なわなければならない。」 Continue Reading ->

第108回看護師国家試験を解いてみた 問題解説 圧迫骨折の対応

続きです。         頻脈はなく、血糖は正常です。改訂長谷川式簡易知能評価スケールは30点満点で、29点では認知機能の低下を疑いません。 フレイルとは、健常から要介護へ移行する中間の段階と言われています。 具体的には、加齢に伴い筋力が衰え、疲れやすくなり家に閉じこもりがちになるなど、年齢を重ねたことで生じやすい衰え全般を指しています。 よって答えは3になります。         Aさんは薬を飲みたくないと訴えています。理由はよくわかりません。傾聴の姿勢が大切です。 4が答えになります。         食事を1人でとれなくなってきていて、薬の飲み忘れも認めるため、週2回の家事援助サービスでは不十分です。 介護度を見直し、必要なサービスを受ける必要があります。 よって答えは1になります。     午前中の問題は以上になります。   続き 第108回看護師国家試験を解いてみた 問題解説 労働安全衛生法に規定されているのはどれか     Continue Reading ->

第108回看護師国家試験を解いてみた 問題解説 COPD患者への対応は

続きです。         在宅酸素療法のかたは、ガスコンロの代わりに、電磁調理器や電子レンジなどをうまく使うと安心です。 呼吸に合わせて酸素を出したり止めたりする呼吸同調器をデマンドバルブといいます。外出時には、デマンドバルブの作動を確認します。 在宅酸素療法の機材は介護保険で給付されません。健康保険が適応されます。 酸素濃縮器は日当たりの良いところは避け、風通しの良い涼しい場所に置きます。 酸素の投与量は、医師が患者さんの病状を考えて処方するものであって、患者さんは酸素の投与量を自己判断で調節してはいけません。 よって答えは1,2になります。         Aさんは、呼吸困難の再発について不安を抱えていること、緊急性の高い課題はどれかと考えると、この選択肢のなかで優先度が高いのは、急性増悪時の対応方法になります。 介護予防短期入所生活介護とは、ショートステイのことで、特別養護老人ホームなどの施設に短期間入所して、食事、入浴、その他の必要な日常生活上の支援や機能訓練などを受けるサービスです。 よって答えは3になります。         COPD患者は、嚥下時に呼吸が中断されることによる呼吸のリズムの乱れや、飲み込んだものが喉元につまりそうになったり、咳き込む、むせる、誤嚥しそうになることで食事が呼吸の負担になります。また、咀嚼中は呼吸が浅くなることも知られています。 呼吸に負担のある食事時間を短くするのは、食後の呼吸困難を解消しますので答えは1になります。     続き 第108回看護師国家試験を解いてみた 問題解説 圧迫骨折の対応     Continue Reading ->