ホントはなかった? 造影剤の腎機能障害リスク

写真はイメージです。 photo by IAEA Imagebank 風邪を引いたら葱をのどに巻く、そんな話を聞いたことはありませんか?医学の世界は日進月歩。日々、新しい治療方法や薬剤が研究によって誕生しています。けれど、医学界の常識が本当に真実なのかはまだ、わからないことも多くあるのかもしれません。 造影CTが、腎機能障害のリスクを高めるー。検査の際に気をつけるべき点として周知されていますが、2016年10月、Annals Continue Reading ->

腎臓リハビリ 症状の緩和と生活の質を高めるリハビリテーション

写真はイメージです。 photo by Hey Paul Studios いままで、慢性腎臓病(chronic kidney disease ; CKD)の患者さんは、運動をすると尿にタンパク質が出やすくなるため、特に進行したCKDでは長らく安静が治療になると考えられていました。 腎臓リハビリテーションとは しかし、運動で腎機能が改善し得ることが徐々にわかり、腎臓リハビリテーションが普及しはじめています。腎臓リハビリテーションとは、症状の緩和や生命予後の改善のために行われるリハビリテーションで、運動療法、栄養療法、精神的ケアも含めた包括的なプログラムです。 CKDの患者さんは、尿検査の異常から始まり、脂質異常症、高尿酸血症、高血圧、メタボリックシンドロームなどのいわゆる生活習慣病を引き起こし、心血管疾患の発症率を高めると考えられています。また、不適切な栄養管理や運動不足が原因で骨格筋量が減少し、サルコペニアやフレイルになると考えられています。これらの疾患を予防するために、腎臓リハビリテーションを行います。 腎臓リハビリテーションの具体的な内容 実際のリハビリテーションは、何を行うのでしょうか。大別すると、有酸素運動とレジスタンス運動(抵抗運動)の2つを患者さんに合わせて行います。有酸素運動は、ウォーキングや自転車こぎ、水泳など中等度程度の負荷を20〜60分間、週3〜5回行うのが良いとされています。 レジスタンス運動は、一般的にいう筋力トレーニングで、負荷量は1回に耐えられる最大負荷量の70%前後を10回、8種目前後行います。これらは週に2〜3回程度行います。透析患者さんにも有効で、透析中に実施する医療機関もあり、専任の療法士がいる透析施設もあります。 もちろん、すべての患者さんがトレーニングをできるわけではなく、血圧や血糖値を参考にしながら行います。 リハビリテーションの効果は、日常生活動作の指標となるBarthel Continue Reading ->

健康の再定義 「マーガレット・ニューマン理論」に基づく実践的な看護

  写真はイメージです。 photo by xersti アメリカの看護アカデミーが、長きに渡る看護への貢献を認め、一人の看護理論家を「生きた伝説」と称賛しました。理論家の名はマーガレット・ニューマン、若き日の介護を通じて得た理論を後に「拡張する意識としての健康」として提唱しました。 マーガレット・ニューマンと理論背景  看護にたずさわる者に、大きな指針となっているニューマン理論は、母の介護の中で気づき導きだされました。1933年10月10日、テネシー州メンフィスにマーガレット・ニューマンは、生を受けます。 社会活動に従事していた、母が筋萎縮性側索硬化症を発症。5年に渡る介護生活が始まります。この20代に経験した介護中の気づきが、ニューマン理論の根幹にあります。 介護を通してニューマンが気づいたことは、「病気だから健康ではない」とはならない。大きな病気を患ったから終わりではなく、たとえその渦中でも、ほかの人と同じ全体的存在であると。 ニューマンは健康を「拡張する意識」とあらわしています。これは病いにより、望みがない状態に見えたとしても、新しい可能性を追求し、生きる意味を見つけだす。この過程そのものが、健康であると説いています。 マーガレット・ニューマン理論に基づく看護 ニューマン理論に基づく看護をおこなうためには、看護師が持つそれまでの世界観やケアパターンを変えることが必要です。看護師は病気だけではなく、患者や家族を含めた背景全体を注目すべきだとニューマンは言います。疾患に対する治療だけに注力しているのであれば、医学モデルに準じた看護をしているに過ぎないと指摘します。 ニューマンは、研究対象と呼んだり、処置を加えたりするような、他人(患者)をコントロールすることを嫌いました。相互交流や相互依存などコミュニケーションを積極的におこない、相手との理解を深めます。 ニューマン理論を実践することは、難しさをともなうでしょう。それまでの、漠然と良いと思っていた、見方やケアパターンを全体の意味を捉え行動する看護へと切り替える意識をするからです。 理論に基づき、患者やその家族が苦しんでいるとき、看護師は生きる意味を見いだせるよう寄り添います。それは同時に、看護師がケア・看護の本質と向き合うことを意味しています。 Continue Reading ->

静脈血栓塞栓症の長期的治療におけるリバーロキサバンの有効性 アスピリンと比較して

photo by sportEX journals エコノミークラス症候群という言葉は世間に浸透していますが、静脈血栓塞栓症についてはあまり聞いたことがない方もいらっしゃるのではないでしょうか。 エコノミークラス症候群は急性の静脈血栓塞栓症のことをさします。静脈血栓塞栓症は深部静脈血栓症と肺塞栓症の2つの疾患をまとめた総称であり、どちらも血栓が引き金となる疾患です。 多くの静脈血栓塞栓症の患者さんは長期的な治療を必要としますが、治療法についてはいまだ議論されているのが現状です。 静脈血栓塞栓症とは 前述した通り、静脈血栓塞栓症は深部静脈血栓症と肺塞栓症を総称したものです。深部静脈血栓症は、脚の深部静脈に血液の塊である血栓ができる疾患です。肺塞栓症は、肺動脈に血栓が詰まることで発症します。原因となる血栓は多くがからだの深い静脈で形成されたものであり、血液の流れにのって肺動脈に到達することで症状を呈します。そのため、2つの疾患はとても関係が深い疾患です。 深部静脈血栓症では自覚症状として脚の腫れや痛み、色調変化を伴うことがあります。肺塞栓症では呼吸困難や胸痛が主な自覚症状であり、場合によっては命を落としてしまう危険性のある疾患です。 肺塞栓症の治療は大きく分けて外科的治療、カテーテル治療、薬物治療の3つあり、患者さんの病態や合併症などを考慮して選択されます。また、発症してから一定期間は抗凝固薬などの薬を服用することが一般的で、治療は長期にわたります。 静脈血栓塞栓症の治療とは 静脈血栓塞栓症の再発予防には、血をさらさらにする薬が用いられます。血が固まり血栓を形成する過程には血液中の凝固因子や血小板が深く関わることが知られています。そのため、これらの働きを抑える抗凝固薬や抗血小板薬が処方されます。 抗凝固薬としてよく使用され、有名なのがワルファリンです。昔から使用されているワルファリンですが、定期的な検査が必要となることや食べ物との飲み合わせがあったりと、注意しなければいけないことがいくつかありました。そこで最近では、活性型血液凝固第Ⅹ因子阻害薬(FXa阻害薬)と呼ばれるワルファリンとは違う機序で働く抗凝固薬が誕生し、使用され始めています。 アスピリンは抗血小板薬としてよく使用されている薬です。その他、クロピドグレルやシロスタゾールなども抗血小板作用を有しています。 アスピリンとリバーロキサバンの比較 現在、静脈血栓塞栓症の再発予防には抗凝固薬や抗血小板薬が処方されていますが、治療法については、まだ定まったものがありません。そこで2017年3月に報告された論文「Rivaroxaban Continue Reading ->

メザニンシニア 元気な高齢者も介護が必要になる可能性がある

写真はイメージです。 photo by Aimee Scott 現代の日本は国民の平均年齢が上がり、高齢化社会と言われています。いつまでも健康で長生きすることを目標にしている人も多いのではないでしょうか。 定年退職後も健康的に楽しく生活している人が多くいる一方、介護を必要としている人も多くいます。今回は、シニア世代を取り巻く現状について紹介します。 アクティブシニアとメザニンシニア 65歳以上の高齢者において、仕事や趣味に意欲的で社会に対してもアクティブに行動できる人たちを「アクティブシニア」、介護を必要とする人たちを「認定シニア」と呼んでいます。 65歳以上の高齢者全体を100%と考えた場合、アクティブシニアは83%、認定シニアは17%と考えられていますが、最近ではアクティブシニアの中に新たな考え方が生まれてきています。 その新たな考え方は、「メザニンシニア」と呼ばれています。 メザニンシニアとは、アクティブシニアではありますが、今後認定シニアになる可能性の高い人たちのことです。 現在、83%のアクティブシニアにうち、メザニンシニアは30から40%いるのではないかと考えられています。 メザニンシニアに対する今後の取り組み メザニンシニアは今後増加していくのではないかと考えられています。 みずほ銀行ライフケアチームの発表によると、医療費は2012年の39兆円から2025年には62兆円に増大、介護費は2012年の9兆円から2025年には21兆円に増大すると推計されています。 アクティブシニアという考え方はまだ新しいため、アクティブシニアに対する具体的な取り組みや支援などはまだ確立されていません。 社会保障費の抑制、そしてメザニンシニアの健康維持のため、身体的ケアを目的とした製品の開発やサービスの充実など、心身の健康増進や維持に対する早急な対策が求められています。 Continue Reading ->

キスペプチン-性や生殖機能にかかわる不思議なペプチド

写真はイメージです。photo by doctor_mohandes [キスペプチンって] キスペプチンという、いかにも意味ありげな名前をお聞きになったことはあるでしょうか?。 キスペプチンは脳の視床下部内で作られる神経ペプチドで、今世紀になって発見され、注目を浴びているペプチドの一つです。 神経ペプチドは脳内の神経細胞から産生される細胞間の神経伝達物で、全身でホルモンとして作用する物質のことです。 キスペプチンは思春期の発現、女性ホルモン、性行動などに影響していると言われています。 [キスペプチンの発見] キスペプチンの発見について、意味ありげな名前の由来も含めて触れてみます。 1996年にペンシルバニア大学のグループが癌抑制能を持つ遺伝子を発見し、大学の所在地にあるハーシー社の「キスチョコレート」からKiss1遺伝子と名づけられました。 2001年に日本人の研究チームが胎盤からがん抑制物質を発見して、「メタスチン」と命名しました。 2003年に大人になっても性成熟に達しない場合、メタスチン及びその受容遺伝子に突然変異が発見されたことがきっかけで、メタスチンに生殖腺刺激ホルモンの強い分泌促進作用があり、思春期の開始に重要であることが報告されました。 さらに、メスタチンがKiss1遺伝子の産物である神経ペプチドであることが判明。Kiss1遺伝子(First Continue Reading ->

がん患者さんのリハビリテーション 最期の時を如何にすごすか

写真はイメージです。photo by Pedro Ribeiro Simões リハビリテーションにはがん患者さんに対するリハビリテーションもあります。それは、手術前後の患者さんや抗がん剤治療を行う患者さん、末期の緩和ケアにまで至ります。 治療としては機能回復、ADL(日常生活動作)全般の改善、咀嚼・嚥下・発話の改善など一般的なリハビリテーションと変わりませんが、末期がん患者さんに対するリハビリテーションは緩和ケア的なアプローチが一つの特色となっています。 がん患者さんの終末期 末期がんにより限られた余生のなかで今まで通りの生活を行う、QOL(Quality Continue Reading ->

全身のけいれんピクつき 抗CASPR2抗体が関わるアイザックス症候群

医療の進歩により治る病気は増えてきていますが、原因が詳しく解明されておらず、治療法も確立していない疾患はまだまだあります。アイザックス症候群もそのひとつです。患者数はとても少ない疾患ですが、発症すると完全に治ることは少なく、原因の解明と新しい治療法の確立が望まれています。 アイザックス症候群とVGKCのかかわり アイザックス症候群は、手足や胴体に筋肉のけいれんや筋硬直、筋のピクつきなどの症状がみられる疾患です。疼痛やしびれを感じることもあり、日常生活に支障がでる場合もあります。また、汗が多い、皮膚の色が変化する、体温が高いなどの自律神経症状がみられることもあります。 原因は詳しく解明されていませんが、一部の症例に胸腺腫が関わっていることが報告されています。また、一部の患者さんで神経の興奮を鎮める役割をもつ電位依存性カリウムチャネル(VGKC)に対する自己抗体が検出されることから、この抗体によりVGKCの働きが障害され症状が出るのではと考えられています。 根本的な治療はありませんが、神経の過剰な興奮を抑える抗てんかん薬などが対症療法として使用されます。抗VGKC抗体陽性で日常生活に支障が出ているような患者さんには、血漿交換による抗体の除去や免疫療法が行われる場合があります。また、リンパ腫治療に使用される抗CD20モノクローナル抗体であるリツキシマブの投与がアイザックス症候群に有効となることも報告されています。 しかしながら、原因解明や治療法はいまだ十分なものではありません。 https://youtu.be/a527sGAxY7E?t=46 video Continue Reading ->

薬剤抵抗性てんかんを伴うドラベ症候群に対するカンナビジオールの有効性

写真はイメージです。photo by  adam w てんかんは100人中0.5~1人が発症すると言われる脳の病気です。小児から高齢者まで幅広い年齢層で発症がみられますが、3歳以下の小児の発症が最も多くみられます。てんかんはいくつかに分類されますが、その中でドラベ症候群という難病に指定されている稀な疾患があります。 難病指定のドラベ症候群 ドラベ症候群は1歳未満に発症し、全身または半身のけいれんを繰り返す疾患です。発熱や入浴などの体温の上昇によりけいれんが誘発されやすいのが特徴です。患者さんにより様々な発作を起こしますが、けいれん重積を伴いやすく、緊急入院となる場合が度々あります。 生後1年は脳の発達が活発な時期となりますが、ドラベ症候群を患っている場合、度重なるけいれんにより、発達に影響が出ることが知られていて、1歳を過ぎたあたりから発達遅延や運動失調の症状がみられるようになります。6歳をすぎるとけいれん発作が起きることは少なくなりなりますが、知的障害や運動失調などから成人期になっても自立した生活を送ることができる可能性は低いと言われています。 ドラベ症候群が発症する原因としてナトリウムチャネル遺伝子の異常が報告されていますが、不明なことも多く、根本的な治療法は確立されていません。 ドラベ症候群の治療は、てんかんの発作を防ぐため薬物治療が行われます。症状によってバルプロ酸ナトリウムや臭化物、クロバザム、カルバマゼピンなどのてんかん薬が選択されます。通常、1剤のみで症状を抑えることは難しく、何剤か併用して長期的に治療が行われます。 https://youtu.be/ZiZt6PgjMwA?t=71 video Continue Reading ->

コールドポリペクトミー 大腸ポリープの新しい切除方法が広がってます

[大腸がんとポリープ] 日本では、近年、大腸がんが増加しています。はっきりとした原因はわかっていませんが、食生活、喫煙、運動不足などの生活習慣やストレスなど関係すると言われています。 大腸がんは、大腸ポリープからがんが発生するものと直接粘膜からがんが発生するものに分けられます。 大腸ポリープは、小さい間は無症状で経過します。集団検診などの便潜血検査陽性、人間ドックもしくは血便などをきっかけに発見されます。大腸ポリープと言われて驚かれた方もいらっしゃると思います。この大腸ポリープについてみていきましょう。 [大腸ポリープとは] 大腸ポリープは大腸の粘膜からその内側に、主にいぼ状に盛り上がったものです。腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープに分けられます。 腫瘍性ポリープは腺腫性ポリープとも呼ばれ、大部分ものは良性で大きさは変わりません。徐々に大きくなるものもあり、大きくなるにつれてがん化する可能性が高くなります。また、腺腫であっても盛り上がらずに、平坦もしくは陥凹したタイプもあります。このタイプは一般的に悪性度が高いと言われています。 非腫瘍性ポリープには、炎症性ポリープ(炎症性腸疾患に起因するもの)や過形成性ポリープ(加齢に起因するもの)があり、ほとんどのものは良性とされています。 [大腸ポリープの対応は] 大腸ポリープはサイズが大きくなるにつれてがん化する可能性が高くなります。 放っておいてポリープが消失することはほとんどなく、大腸内視鏡を使用した治療になります。 切除する方法は、従来より、以下の方法があります。 ホットバイオプシー 鉗子(内視鏡検査で組織の一部を採取する時使用される器具)を使用してポリープをつまみ、高周波の電流を流して焼き切ります。5mm以下の小さなポリープが複数ある場合などに使われます。 ポリペクトミー ポリープの下の粘膜下層に内視鏡の先端から注射針を出し、生理食塩水を注射してコブ状にします。ポリープの根本に内視鏡の先端から出したワイヤー(スネア)をかけて、高周波の電流を流して焼き切ります。 ※これらの方法は、病変が粘膜に限定されているものに対する治療法です。粘膜の下層まで及んでいる場合には「内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)」などが用いられます。 ※日本消化器病学会ガイドラインでは、5mm以上のポリープを切除対象、それ以下の大きさのポリープは経過観察としています(形状がいびつなものは大きさに関わらず切除対象になります。また、発見したポリープは、すべて削除するという考え方もあります)。 いずれの方法も高周波の電流を流して焼切り、出血を防ぐためにクリッピングなどを行いますが、高周波の電流を使用しますので切除した部分は火傷して傷ついたことと同じです。そのために偶発症(出血、穿孔)を起こすことがあります。 出血 傷は粘膜の下に位置する粘膜下層まで及びます。切除部分の粘膜下層に血管があると血管を傷つけ、「後出血(晩期出血)」を起こす場合があります。術後3日目ぐらいまでに起こすことが多いと言われています。頻度としては1%程度です。 穿孔 切除した部分が深くまでおよんでしまった場合などに発生します。術中~術後7日目までに発生します。施術者のテクニックに依存します。頻度としてはまれですが、腸穿孔を起こすと、腹膜炎、敗血症を起こし、最悪の場合には死に至ります。 高周波の電流を使用するために、心臓にペースメーカーを装着している、金属製のステントが体内にある場合に適応が難しい場合もあります。 また、血液をサラサラにする薬(抗血小板薬、抗凝固薬)を使用している患者には、偶発症による出血の危険が高まることを考慮しなくてはなりません。 以上のような問題を解決する手段として、コールドポリペクトミーとういう手術(手技)が急速に広まりました。 [コールドポリペクトミーとは] コールドポリペクトミーは高周波の電流を使用せずに、大腸の粘膜の皮一枚をはぎ取るように切除する方法です。粘膜下層を傷つけることはありません。 コールドポリペクトミーの適応となるポリープは大きさが1cm未満の腫瘍性ポリープです。大きさ1cm以上のポリープは取り残しや出血などの危険性が高くなるので対象外になります。また、大きさが1cm未満でも発生部位や形状により、対象とならない場合があります コールドポリペクトミーには2つの方法があります。 コールドフォーセプス・ポリペクトミー 大きさが3mmから4mm以下のポリープが対象になります。検査用鉗子もしくはポリープ切除用の鉗子を用いて 摘み取ります。 コールドスネア・ポリペクトミー ポリープの根本に内視鏡の先端から出したワイヤー(スネア)をかけて締め付けるように切除します。 術中に出血がみられますが、数分で止血します。粘膜のみの切除ですので、治りも早く、後出血や穿孔の危険性は、ほとんどありません。血液をサラサラにする薬を服用していても、粘膜層にある太い血管を傷つけることがないので、後出血の危険性は極めて低いとされています。 術後の偶発症発生などの観察のためなどに、高周波の電流を流して焼切る方法の場合には、入院の必要がある場合もあり(病院の治療方針により異なります)、術後の食事制限、運動制限、活動制限も1週間程度必要なります。コールドポリペクトミーは、原則、入院の必要がありません。また、いろいろな制限についても術後の3日間程度です。 施術する側も、手技時間(粘膜下層への局部注射、通電、クリッピングなどが不要)や準備時間が短縮されます。複数のポリープを切除する場合に、複数箇所での偶発症のリスクを冒すことなく、手早く、手術も可能です。 コールドポリペクトミーは、当初は、取り残しがないように十分に余裕を持って病変を切除することが求められ、時間がかかることがありましましたが、コールドポリペクトミー専用にデザインされた切除器具が開発され、効率的な切除が可能になっています。 [積極的に集団検診、人間ドックの受診を] 現在、コールドポリペクトミーは、多くの病院で実施されています。施術者、患者さんともに負担の少ない方法です。保険適用にもなっています。 大腸がんが発生する可能性あるポリープを小さいうちに切除してしまえば、大腸がん自体の予防につながります。それには、自ら進んで、集団検診や人間ドックをうけて、早期の発見を心がけることが大事になります。 Continue Reading ->